7月10日のトレーニング
水泳(1000m)
月曜は7時前にサリナスを出発。朝のルート101はいつもサンノゼのあたりが通勤渋滞している記憶があったのだが、今回は比較的スムーズに流れ、8時半にはあっけなくレンタカーを返却できてしまった。空港カウンターのチェックインでは、プチブルクラスへ格上げ。安価に購入した航空券なのに、まことにありがたい話である。
さて、ルマン以来ずっと揉め続けてきた一件は、当初から危惧していたというか、ある意味悪い方へ予測していた方向でひとまずの結論が出た。取材として知り得た内容をプライベートの場で明かすのはフェアではないと思うので、ここでうだうだ言うのは差し控えるが、基本的な事実関係はおそらくすでに各方面で既報のとおりであり、おれ自身の立ち位置はというと、明日あたりにアップロードされる共同通信のコラムを御覧いただければおわかりいただけると思う。このコラムは文字量こそ少ないけれども、その背後には数々の徒労に近い事実確認や裏取り作業等があるのだが、とはいえそんなこたあこの手の原稿を書く以上当然のことであり、どうでもいいっちゃあどうでもいい話ではある。
ともあれ、短期的な揺れはひとまずこのような形で収束をしてしまったけれども、中長期的にはまだ様々な展開や影響も予想される。
似たような出来事は今まで何度も見聞きしてきたけれども、当事者の国籍や所属組織、クラスにかかわらず、このような事件というのは取材をしていてもやはり後味が良いものではない。
日付変更線をまたいで移動すると、やっぱくたびれますですね。くたびれる要因は他にもいろいろあるんだけど、この数戦、やってることが取材というよりどうも私立探偵の調査じみてきていることも大きいのではないか、と。いや、私立探偵というとどうにも妙にかっこつけてるみたいに聞こえてしまうな。むしろ興信所の調査員とでもいいなおしたほうが実態に近いのかも。いやいや、その喩えもなんかへんだな。でもま、いいか。コンチネンタル・オプのように何か割り切っているわけでもなければリュウ・アーチャーのように諦念を引きずっているわけでもなく、どちらかというと万年仕事漬けで過労状態のくせに実入りが少ないリーロイ・パウダーみたいな、なんかそんなかんじですわ。んんん、それもかっこつけすぎか。でもまあいいや。とりあえず今日は疲れたからもう晩飯食って寝る。ぐう。
日曜の15時20分の成田便はすでにWeb上でチェックインを済ませているから14時頃に空港に到着すればいいや、と思って11時にのんびりホテルをチェックアウト。しかし、アムステルダム目指して走っている途中であることに気づき、「しまった、もっと早く出発すれば良かった」と思って少し慌ててしまった。そうです。おっちゃんが片田舎で仕事にかまけている間に、都会では『Black Clouds And Silver Linings』(Dream Theater)がすでに発売になっていたのですよ。というわけで13時45分にレンタカーを返却して荷物をドロップしたら即座にCDショップへ飛んでいって購入。23euro也。その勢いでラウンジに入ってPCを起動してMP3化し、即座にiPodへ転送。CD3枚分のデータを落としている間にボーディングタイムになったものの、なんとか間に合い、機上の人と化す。機内では、とりあえず全曲3回通して聴いた。うはは。ひとまわりで一時間以上かかるんだけどね。
で、結論。今年のベストアルバムに決定。スティーヴィー・レイが生き返ったり、Rushが新作を発表しないかぎり、この地位は断固として揺るがないんである。
もう1曲目冒頭のベードラ32分音符の12連打で簡単にノックアウト。そもそもこの人たちの曲はハナからコピーしようという気にならないので、もうひたすら楽曲世界にどっぷりと身をゆだねるだけである。
なかでも、4曲目"The Shattered Fortress"が素晴らしい。これは、"The Glass Prison"(Six Degrees of Inner Turbulence)~"This Dying Soul"(Train of Thought)~"The Root of All Evel"(Octavarium)~"Repentance"(Systematic Chaos)と約10年越しで各アルバムに収録されながら連綿と続いてきた超大作楽曲の掉尾を飾る、いわば大団円に相当するパートである。過去の各曲で使用したフレーズの発展系や引用を各所にちりばめ、また、歌詞もそれらと対比するように配置して織り込みながら、最後の最後に、"The Glass Prison"のイントロに戻って円環構造が閉じる、というこの構成はもう見事というほかない。
それから、19分を越える大作の6曲目はまずタイトルがよろしい。なんたって、トスカーナの伯爵、である。パスタが好きなら黙って聴け、なんつって。歌詞の内容は、トマス・ハリスの『ハンニバル』を連想してしまうのだが(たしか、ハンニバル・レクターはフィレンツェに住んでいることになっていたからね)、おそらくはさらにその原型になるような説話祖(貴種の因縁にまつわる人肉嗜好譚、みたいなの)がひょっとしたら欧州にはあるのかもしれない。よくわからんけど。
あと、3曲目の"Wither"は、メジャー系コードが上手にちりばめられているために、メロディラインの美しいバラード、みたいなよくわからん聴かれかたを(特に日本では)するのかもしれないけど、鬱病患者の日記みたいなこの歌詞はちょっとどんなもんかね、と思った。
さて、二日間ほど日本に滞在したあと、明後日は米国に向けて出発なのだが、その機内でも本作のヘビーローテーションは決定、である。でもそれまでに雑用と仕事を済ませておかないと。はあ。
成田とアムステルダムの単独往復なんてじつに久しぶりである。しかもKLM便なんて、ひょっとしたら2002年以来かもしれない(わあ)。いやそれにしても直行便の利用だと、搭乗後数時間寝て目が覚めたらPCを起動して月曜に打ち合わせをした仕事のメモをまとめ終わったらiPodTouchに落としたDVDのリッピング動画各種(アルファベット順に並べるとB.B.King、Clarence "GATEMOUTH" Brown、Dennis Chambers、Dio、Dream Theater、Gregg Bisonette、Jaco Pastorius、Jeff Beck、Lightnin' Hopkins、The Manhattan Transfer、Metallica、Neil Peart、Rush、Steve Vai、Stevie Ray Vaughan、をざっと30トラックほどというどうだこの節操のなさ)を見たりして過ごしていると、あっという間に目的地へ到着してしまうんだから(そりゃそうだ)、たとえ庶民席とはいえこれはラクでよろしい。
空港到着後は例によってEuropeCar。230euroですよあなた。ちなみに空港からホテルまでの距離も、数字は同じ230。こちらはkmね。途中にちょこちょこ渋滞があったので、三時間近くかかってしまったよ。
それはそうと、出発前日の月曜に日本でいろんな人と打ち合わせをしたり雑談をしたりしながらいろいろと思った考えたりしたこともあるのだけれども、なんだか今日は疲れたしいちいち文章にまとめるのも面倒なので、もう寝ることにしますです。では。
いやあ今回はいろんなことに振り回されてくたびれたよ。つか、いろんなことに振り回されるのはそもそも仕事のうちなので、それに対して不平不満をいってはいかんのだが。
BCN→CDGは淡々と移動。CDG→成田では『Pink Panther 2』を鑑賞。スティーブ・マーティンのフランス訛り英語は相変わらず巧く、いつ聴いても笑っちゃうよ。若い頃に「サタデー・ナイト・ライブ」などでよく披露していた、首から下の線が妙に細い動き(わかる人には、わかりますね)の踊り方を久々に観ることができるのも、ちょっと嬉しい。冒頭に出てくる合い言葉のギャグは、前作のこれを踏まえてないと、面白くないよね。アンディ・ガルシアのイタリア訛り英語も、巧いもんだ。それにしても、フランス訛り英語とかイタリア訛り英語とか日本訛り英語とか、なんだかもうまるでパドックにいるみたいだよ。それはともかく、アイシュワリヤー・ラーイである。前作で言えばビヨンセ姐さんのような立ち位置、ということになるのだろうか。でも、『Shakti』での彼女を知っているだけに、もうちょっと魅力的に見せてほしかった気もして、それがやや残念。
映画を見終わったら、爆睡。目が覚めたら機内食を配っていたけど、なにせ起きたばかりなのでお断りする。
帰宅したら、iPodTouchが届いていた。そういえば、だいぶ前にSQに搭乗した際、A380日本就航記念だかなんだかのプレゼントがあって、ついでからと思い応募したのだが、どうやらそれが当選したようである。応募したことすらころっと忘れていたよ。これで現在自分の所有するiPodは四つめになった。ひとつは普段から愛用している第三世代の60GB。もうひとつが、トレーニングの際に使用する1GBのiPodShuffle。iPodShuffleは去年だったかの春にルーチョのチームにもらった2GBのやつも一個あって、これは未使用。そいでから、今回のiPodTouch。これはDVD専用機にでもしましょうかね。というわけで、まずは「Jeff Beck Live at Ronnie Scott's」あたりからエンコードだあ。
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